足関節捻挫

足関節捻挫とは?

一般的に足首の関節に正常可動範囲以上の力が加えられ、関節包や靭帯が引き伸ばされて損傷を受けた状態をさします。関節周囲の軟部組織(靭帯や関節包)の損傷の総称なので、単に筋を伸ばしたという程度から、重要な靭帯の断裂までいろいろあります。
捻挫かな?と甘く見ていてなかなか腫れや痛みが引かないときには剥離骨折という靭帯が骨の一部を剥離させてしまう骨折を起こしていることもあり、レントゲンに映らずに気が付かず長引かせてしまうことがあります。
足関節捻挫は捻挫をする方向によってケガをする場所が変わります。
① 内反捻挫 足関節が内がえし(足裏が内側を向く動き)することによって起こる捻挫
② 外反捻挫 足関節が外がえし(足裏が外側を向く動き)することによって起こる捻挫
多くをしめるのは内反捻挫です。その際に距骨という骨が正常な位置からずれてしまい戻ることができずに痛みと足首を上に動かすことに制限がかかってしまいます。

足関節捻挫の症状は?

腫脹・熱感・痛みを伴います。 靭帯が損傷したことで関節周囲の血管が切れてしまい内出血を起こし、腫れてきます。腫れてくることで炎症が起きて発痛物質が作られ痛みを感じます。関節を動かしたり、押したりすると痛みがあります

足関節捻挫の重症度

捻挫の程度は3つに分類されています。

第1度:靭帯の一部断裂で、痛みや軽度の腫れがでます。
第2度:靭帯の部分断裂で、腫れや関節の運動制限がでます。
第3度:靭帯の完全断裂で、関節が不安定になり、症状すべての程度が強くでます。

1度〜2度の損傷だと約3週間は治療期間が必要です。3度になると固定をする期間が長くなるため治療期間がさらに長くなります。

足関節捻挫の治療法は?

当グループではまずしっかりとした問診を行い、視診・触診・検査法などで部位の状態をきちんと確認していきます。
症状の程度により異なりますが、まず応急処置としては「RICE」です。
R・・・Rest 安静。患部を休ませる
I・・・Ice 冷却。患部を冷やす
C・・・Compression 圧迫。包帯やテープで患部を固定する
E・・・Elevation 挙上。患部を心臓よりも高く上げる
① 症状の回復と痛みを早く取るために当グループでは超音波を使用します。
超音波という機械は音の振動により深部の軟部組織に働きかけることで炎症や腫れを早期に回復させていくことができます。
② 症状によって固定の仕方も異なります。軽度であれば、包帯やテーピングをしていきます。中度以上であれば固定具や厚紙を使用してしっかりと固定していきます。
③ 症状の軽減に合わせて、固定して硬くなってしまった関節の硬縮や筋肉の緊張を取り除いていきます。繰り返し捻挫を起こさないようトレーニングの指導をおこなうこともあります。

また、骨折と思われる場合、レントゲンやMRI、CTなどの画像検査による医師の診断が必要となるため提携先の整形外科の医師に検査、診察をしていただく環境が整っております。
笑顔で過ごせる毎日のため、当グループ院は全力でサポートさせていただきます。