眼精疲労
- PCを使った後に目の奥がズーンと痛む
- 夕方になると文字がぼやけて読みにくい
- まぶたが重く、目を開けるのがつらい
- 頭痛や肩こりがセットで起こるようになった
- 寝ても目の疲れが取れず、朝から目がだるい
眼精疲労とは?
眼精疲労とは、目を酷使したことによって目の不調が続き、休息を取っても十分に回復しない状態を指します。
医学的には、「視作業による目の痛みやかすみ、視力の低下、頭痛や肩こりなどが慢性的に続く状態」と定義されています。
「疲れ目」と「眼精疲労」の違い
一時的な「疲れ目」は、少し目を休ませれば回復します。
しかし眼精疲労は、目の休息や睡眠を取っても回復せず、繰り返し症状が出るのが特徴です。
眼精疲労の主な症状
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視覚的な症状:かすみ目、ぼやける、ピントが合わない
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眼球の不快感:目の奥の痛み、乾燥感、異物感
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全身症状:頭痛、肩こり、吐き気、倦怠感、不眠
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精神的な症状:イライラ感、集中力の低下、気分の落ち込み
これらの症状は目だけにとどまらず、身体や心のバランスにも影響を及ぼすため、たかが目の疲れと侮ってはいけません。
現代人に急増する「慢性眼精疲労」
特に近年では、スマートフォンやパソコン作業による目の酷使が日常化し、**慢性化した眼精疲労(デジタル眼精疲労)**に悩む方が増加傾向にあります。
さらに、マスク生活によって表情筋の活動が減ったことも、目の周囲の血行不良を招き、症状の悪化を招いています。
あさひろ鍼灸整骨院西葛西院では、単なる対症療法ではなく、眼精疲労の根本にある身体の緊張・血流障害・自律神経の乱れを総合的に評価し、鍼灸や整体による根本改善を図ります。
眼精疲労になる原因は?
眼精疲労は、単なる「目の使いすぎ」だけが原因ではありません。
実は、生活習慣や姿勢の崩れ、自律神経の乱れなどが複雑に絡み合って発生しています。
以下に、代表的な眼精疲労の原因を詳しくご紹介します。
(1)パソコン・スマートフォンなどの長時間使用
仕事やプライベートでのデジタルデバイス使用時間が長い現代社会では、常に近くのものを見続ける生活になっています。
ピントを調節する「毛様体筋」が緊張し続けることで、目の疲れが慢性化しやすくなります。
さらに、画面を見る時間が長くなるとまばたきが減り、ドライアイのリスクも上がります。
(2)姿勢の崩れ(猫背・ストレートネック)
パソコンやスマホを使用する際に多くの人が無意識に猫背や前傾姿勢になります。
この姿勢では首や肩の筋肉が緊張し、血行不良を引き起こします。
目に必要な酸素や栄養素の供給が減少し、眼精疲労を悪化させる原因になります。
(3)目の乾燥(ドライアイ)
涙は目の表面を潤し、異物から保護し、ピント調節にも重要な役割を果たします。
まばたきの回数が減ったり、エアコンの風に直接当たったりすることで、涙の蒸発が促進されてドライアイが発生します。
乾燥した目は刺激に敏感になり、かすみ目や痛みを感じやすくなります。
(4)自律神経の乱れ
仕事や人間関係、長時間労働によるストレスは、交感神経が過剰に優位な状態をつくります。
この状態が続くと、目の筋肉や血管の収縮が慢性化し、回復力が低下します。
結果として、目が休まらず、眼精疲労がなかなか抜けなくなるのです。
(5)視力の問題・矯正の不適合
近視・遠視・乱視・老眼といった屈折異常がありながら、適切なメガネやコンタクトを使っていない場合、目は常にピントを合わせようと無理をします。
また、矯正度数の合わないメガネや、ブルーライトカット機能のないレンズも、目に余計な負担をかけてしまいます。
このように、眼精疲労の背景には「目の酷使」だけでなく、姿勢・血流・神経バランス・目の機能異常など、さまざまな要因が複雑に絡んでいます。
当院では、これらを一つ一つ評価し、根本原因にアプローチする施術をご提案しています。
眼精疲労を放置・悪化するとどうなるの?
「目が疲れているだけだからそのうち治るだろう」――そう思って眼精疲労を放置していませんか?
しかし、その慢性的な疲れは、時間とともに身体全体の不調へとつながっていく危険性があります。
(1)慢性頭痛や肩こりに発展
目の筋肉は、首や肩の筋肉と密接につながっています。
目の酷使が続くことで、首・肩周辺の筋緊張が高まり、血流が悪化。その結果、緊張型頭痛や慢性的な肩こりが生じやすくなります。
頭痛薬やマッサージでは改善されない場合、原因が眼精疲労であることも少なくありません。
(2)自律神経の乱れによる全身症状
眼精疲労が慢性化すると、交感神経の緊張が強まったままとなり、自律神経のバランスが崩れます。
その結果、以下のような全身症状が現れることがあります。
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不眠や寝つきの悪さ
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食欲不振や胃腸の不調
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動悸、息苦しさ
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イライラや抑うつ傾向
身体が常に「緊張モード」になってしまい、回復の機能が働かなくなってしまうのです。
(3)集中力・仕事のパフォーマンス低下
目の疲れや頭痛があると、どうしても作業に集中できず、仕事や勉強の効率が落ちてしまいます。
「頭がボーっとする」「やる気が出ない」という状態が続けば、社会生活にも支障をきたしかねません。
(4)視力低下や眼病リスクの増加
慢性的な眼精疲労が続くと、目のピント調節機能(調節力)が低下し、近視や老眼の進行を早めるリスクがあります。
また、視神経への負担が続けば、緑内障や黄斑変性症といった重篤な眼疾患のリスクも高まります。
このように眼精疲労は、単なる「目の疲れ」では済まず、身体の不調や生活の質(QOL)を大きく下げる要因となります。
悪化させる前に、早期の専門的なケアが非常に重要です。
眼精疲労の治療方法・セルフケアの方法は?
眼精疲労の改善には、「目の症状」だけを対処するのではなく、根本的な原因にアプローチする総合的なケアが必要です。
当院では、柔道整復師・鍼灸師の専門知識を活かしたオーダーメイドの施術を提供しています。
【当院で行う眼精疲労の治療方法】
(1)鍼灸治療による血流・神経調整
鍼灸は、東洋医学的な観点から「気・血の巡り」や「肝・腎のバランス」を整える施術です。
眼精疲労には、特に以下のようなツボが効果的です。
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攅竹(さんちく):眉頭のくぼみ → 目の奥の重だるさに
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晴明(せいめい):目頭の内側 → 目の疲れ・視界のぼやけに
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太陽(たいよう):こめかみのくぼみ → 頭重感や目の圧迫感に
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風池(ふうち):後頭部のくぼみ → 自律神経の安定に
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合谷(ごうこく):手の甲、親指と人差し指の間 → 全身調整・目の疲労回復に
顔や頭、手足、背中などの経絡に鍼やお灸を施すことで、目の周囲の血流を改善し、神経伝達を整え、自然治癒力を高めます。
(2)筋膜リリース・手技療法(整体)
目の疲労は、首・肩・後頭部の筋肉や筋膜の緊張と密接に関係しています。
当院では、ソフトな手技でこれらの部位をほぐし、血流改善と神経圧迫の緩和を図ります。
とくに肩甲骨の動きや頭蓋骨のリリースは、眼精疲労の軽減に高い効果が期待できます。
(3)骨格・姿勢調整による根本アプローチ
猫背やストレートネックがあると、目への負担は倍増します。
当院では、背骨や骨盤のバランスを整えることで、頭部への血流と神経の流れを回復し、眼精疲労を繰り返さない身体づくりを行います。
【自宅でできるセルフケア方法】
ホットタオルで目を温める
清潔なタオルを40℃程度に温めて目に当て、眼の筋肉を緩め、血流を促進します。1日2回程度がおすすめです。
姿勢を整える習慣
デスクワーク時には、椅子に深く座り、モニターの高さを目線と同じに保つことで、首や肩への負担を軽減できます。
「20-20-20ルール」を実践
20分に1回、20フィート(約6メートル)先を20秒見る。
これはアメリカ眼科学会が推奨するデジタル眼精疲労の予防法です。
ツボ押しセルフケア
毎日のケアとして、以下のツボをゆっくり3秒押して3セット行うだけで目が軽くなります。
ツボ名 | 場所 | 効果 |
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攅竹(さんちく) | 眉頭の内側 | 目の奥の痛み、眉間の圧迫感 |
太陽(たいよう) | こめかみ中央 | 頭重感、目の緊張 |
晴明(せいめい) | 目頭と鼻の間 | かすみ目、目の痛み |
合谷(ごうこく) | 手の甲、人差し指と親指の間 | 全身の血流促進、眼の疲れ |
風池(ふうち) | 後頭部、髪の生え際 | 自律神経調整、頭痛緩和 |

【眼精疲労を繰り返さないために】
治療を受けたあとも、「疲れにくい目と身体」を維持することが大切です。
当院では、施術後に個別の生活指導やストレッチ指導も行い、再発防止までしっかりサポートいたします。