交通事故で整形外科や整骨院に通院する場合の適切な選び方と注意点
2025年04月15日
このようなお悩みはありませんか?
交通事故の直後は、気が動転して自分の身体の状態にまで意識が回らないことも少なくありません。しかし、しばらくしてから「首が痛む」「腰がだるい」「頭が重い」といった症状が出始め、不安になる方が多くいらっしゃいます。
-
「事故から数日経って首や肩に違和感が出てきた…」
-
「整形外科に通っているが湿布や薬だけで改善しない…」
-
「保険の手続きや通院の仕方がよくわからない…」
-
「整骨院にも通いたいけれど、整形外科とどちらがいいのか迷っている…」
このような悩みを抱えている方に向けて、整形外科と整骨院の違いや、それぞれの特徴を踏まえた適切な選び方、注意点を分かりやすく解説していきます。
交通事故後に現れやすい代表的な症状とは?
交通事故によって引き起こされる症状は、衝撃の大きさや体勢、事故の状況によって異なりますが、以下のような症状が多く見られます。
◆むち打ち(頚椎捻挫)
交通事故の代表的な外傷で、首に強い衝撃が加わることで筋肉や靭帯、神経などが損傷を受けるものです。初期症状が軽くても、数日後から痛みや可動域制限が強くなることが多くあります。
◆腰部捻挫・腰痛
シートベルトや衝撃による腰の打撲や捻挫も頻発します。筋肉だけでなく、腰椎や骨盤への負荷も考えられるため、放置せず早めの処置が重要です。
◆頭痛・めまい・吐き気
むち打ちや首肩の緊張が神経や血管に影響を与え、頭痛やめまい、吐き気といった自律神経症状が現れることもあります。
◆手足のしびれ・感覚異常
神経が圧迫されたり炎症を起こしたりすることで、腕や足にしびれが出るケースも少なくありません。
このような症状は、レントゲンやMRIで異常が出ないことも多いため、「異常なし」と言われて安心せず、しっかりと経過観察と治療を受けることが大切です。
整形外科と整骨院の違いとは?
事故後に通院する際、まず「整形外科」と「整骨院」のどちらに通えば良いのか迷う方が多いでしょう。それぞれの特徴を明確に理解しておくことが、適切な通院の第一歩です。
◆整形外科の特徴
-
医師が診断し、必要に応じて画像検査(レントゲン・MRIなど)を行える
-
診断書の発行が可能(自賠責保険の手続きに必要)
-
主に投薬・湿布・リハビリ(電気治療・牽引など)を中心とした治療
◆整骨院(接骨院)の特徴
-
柔道整復師が筋肉・関節・骨格へのアプローチによる手技療法を行う
-
画像検査はできないが、細かい触診や可動域検査で機能的な評価が得意
-
一人ひとりに合わせた手技・施術で、根本改善を目指せる
交通事故後の通院における適切な選び方とは?
整形外科と整骨院の役割は異なりますが、両者をうまく併用することが症状改善の近道となるケースが多くあります。
◆まずは整形外科で診断と診断書の取得を
事故直後は必ず整形外科を受診し、診断書を発行してもらいましょう。これが保険会社への提出資料として必要不可欠です。また、骨折や重度の損傷がないかを医師に判断してもらうことも大切です。
◆その後のリハビリや手技療法は整骨院で
整形外科では痛み止めや湿布による対症療法が中心ですが、整骨院では筋肉や関節の動きを整え、根本から改善する施術を受けることができます。慢性的な痛みや違和感に対しては整骨院での継続的なケアが有効です。
◆整形外科と整骨院の併用通院
多くのケースで、整形外科で診断を受けた上で、整骨院での施術を保険でカバーできます(自賠責保険)。保険会社に申請すれば、費用負担なしで両方通院できる場合もあります。
整骨院を選ぶ際のポイントと注意点
整骨院は多数ありますが、交通事故後の施術に対応しているかどうかを見極める必要があります。
◆交通事故対応に実績があるか
交通事故患者の対応実績や専門的な知識・ノウハウを持つ整骨院を選ぶことが重要です。自賠責保険の手続き、損保会社とのやり取りのサポートができる院であれば安心です。
◆手技中心の施術を行っているか
単なる電気治療だけでなく、症状に合わせたオーダーメイドの手技(手当て)を行っているかを確認しましょう。
◆整形外科との連携体制があるか
医師との連携体制がある院は、万一のときも安心です。診断が必要な場合はすぐに整形外科へ紹介してもらえる体制が整っている院が望ましいです。
近隣にお住まいの方は、あさひろメディカルグループへご相談ください
交通事故治療でよくあるトラブルとその回避法
保険会社とのやり取りや、通院に関する誤解が原因で、トラブルになることも少なくありません。以下に代表的な事例を紹介します。
■整骨院での施術を保険会社に断られた
→整形外科の診断書がなかったり、事前に申請していなかった場合に起こりやすいです。先に整形外科に行き、整骨院通院の必要性を伝えたうえで保険会社に申請しましょう。
■通院頻度が少なく慰謝料が減額された
→交通事故による通院回数が少ないと「治療の必要性が薄い」と判断され、慰謝料の支給額が減るケースもあります。痛みがある限りは継続的に通院することが大切です。
■症状が改善しないまま治療を打ち切られた
→保険会社が一方的に「治癒」と判断することも。整形外科・整骨院双方で症状を記録し、医師・施術者と相談しながら治療継続の意思を伝えましょう。
まとめ:症状に応じた適切な選択で後悔のない通院を
交通事故の後は、痛みが軽度でも早期に整形外科を受診し、適切な診断と処置を受けることが何よりも大切です。そのうえで、実際の体のケアやリハビリを整骨院で受けることで、痛みや機能障害の改善をスムーズに進められます。
整形外科と整骨院、それぞれの強みを理解し、正しい通院方法を選択することで、後悔のない治療が可能となります。
交通事故後の身体の不調でお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。当院では交通事故施術に対応し、安心して通院していただける体制を整えております。