低気圧はぎっくり腰に要注意?

2024年10月14日

低気圧が引き起こすぎっくり腰とは?

低気圧による身体への影響

気象の変化、特に低気圧が接近すると、体調にさまざまな影響を及ぼすことがあります。特に敏感な人々や既に慢性的な腰痛を持っている方にとって、低気圧の影響でぎっくり腰のリスクが高まることがあります。気圧が下がると、血圧が変動し、血液の流れが悪くなることから、筋肉や関節の緊張が強まりやすくなります。この結果として、ぎっくり腰などの急性の腰痛が発生しやすくなるのです。

ぎっくり腰の基本的な症状

ぎっくり腰は、正式には急性腰痛と呼ばれる状態で、突然の激しい腰の痛みを伴います。この痛みは、筋肉や靭帯に強い負担がかかり、炎症が起こることで発生します。痛みの強さは個人差がありますが、歩行や立ち上がり、座るなどの日常的な動作が困難になるほど強いこともあります。低気圧が接近すると、このような症状がより顕著になることがあり、日常生活に大きな支障をきたします。

ぎっくり腰の女性

低気圧によるぎっくり腰のメカニズム

気圧の変化と筋肉・関節の関係

低気圧が接近すると、気圧の低下に伴って体内の圧力も変化します。この圧力変化は、特に関節や筋肉に影響を及ぼしやすくなります。関節内の圧力が変わることで、周囲の筋肉や靭帯が緊張し、ぎっくり腰を引き起こすことがあります。また、血行が悪くなることで筋肉の酸素供給が不足し、筋肉が硬直しやすくなるため、これもぎっくり腰の原因となり得ます。

ぎっくり腰の女性

自律神経の乱れと痛みの増幅

低気圧が接近すると自律神経の働きにも影響が及びます。特に、副交感神経が優位になりすぎると、リラックスしすぎて筋肉が緊張を失いやすくなり、不安定な姿勢や無理な動作がぎっくり腰を誘発することがあります。また、自律神経のバランスが乱れると、痛みを感じやすくなり、軽度の腰痛でもぎっくり腰にまで発展するリスクが高まります。

自律神経の図解

ぎっくり腰の治療法

急性期の対処法

ぎっくり腰が発症した場合、最初の数日は安静が推奨されますが、過度な安静は逆効果になることもあります。急性期の炎症を抑えるためには、アイシングが効果的です。腰の痛みが発症してから24~48時間以内に氷嚢や冷却パッドを使用し、炎症を和らげます。ただし、冷やしすぎないように注意が必要です。また、整形外科や柔道整復師のもとで、適切な診断と治療を受けることが重要です。

腰痛ベルトの使用

腰痛ベルトやサポーターを用いることで、腰への負担を軽減し、痛みの悪化を防ぐことができます。特に、急性期には腰部を固定することが有効ですが、長期間の使用は筋力低下を招く可能性があるため、医師や治療家と相談の上、適切に使用することが大切です。

鍼灸療法や手技療法

鍼灸療法は、ぎっくり腰の痛みを軽減し、血流の改善や筋肉の緊張を緩和する効果があります。鍼を使って神経に刺激を与えることで、自然治癒力が高まり、回復が促進されます。また、柔道整復師による手技療法もぎっくり腰の改善に役立ちます。適切なストレッチや関節の調整を行うことで、痛みを軽減し、再発を防ぐ効果があります。

ぎっくり腰の鍼治療

低気圧によるぎっくり腰の予防策

姿勢の改善

低気圧の影響を受けやすい人は、普段から姿勢に注意することが重要です。特にデスクワークや長時間の座り仕事をしている人は、背中や腰に過度な負担をかけないよう、椅子や机の高さを調整し、正しい姿勢を保つことを心がけましょう。また、定期的にストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めることも、ぎっくり腰の予防に繋がります。
整骨院での背骨・骨盤矯正も有効です。正しい骨や筋肉の位置から逸脱することで腰に負荷が掛かりやすくなります。一度も整骨院で施術を受けたことが無い方は特に、正しい位置を知る機会を作ることをお勧めします。

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腰椎の矯正

適度な運動

運動不足は筋力低下を引き起こし、ぎっくり腰の原因となることがあります。特に、コアマッスル(腹筋や背筋)を強化する運動は、腰部を支える力を高め、ぎっくり腰の予防に効果的です。低気圧が接近する時期でも、軽いストレッチやウォーキングなどの適度な運動を続けることが、筋肉の緊張を和らげる助けになります。

ストレス管理

低気圧の影響は身体だけでなく、精神的なストレスも引き起こすことがあります。ストレスが溜まると、筋肉が緊張しやすくなり、ぎっくり腰を引き起こすリスクが高まります。そのため、リラクゼーションや深呼吸などの方法で、ストレスを軽減し、身体全体の緊張を緩和することが大切です。

ぎっくり腰の再発防止策

適切なリハビリテーション

ぎっくり腰の再発を防ぐためには、リハビリテーションが重要です。発症後、急性期を過ぎたら徐々に体を動かし、腰や背中の筋肉を鍛えるエクササイズを取り入れることが推奨されます。無理のない範囲で筋力を強化し、再発を防ぐための体づくりを行いましょう。

体重管理

体重の増加は腰への負担を増やし、ぎっくり腰の再発リスクを高めます。特に低気圧の時期に体調が悪化しやすい人は、普段から体重管理を意識し、適正体重を維持することが大切です。食事のバランスや生活習慣を見直し、体に負担をかけないようにしましょう。

ランニングをする夫婦

まとめ

低気圧が引き起こすぎっくり腰は、予防策や適切な治療によって軽減することができます。低気圧による体調の変化に敏感な方は、日常生活での姿勢や運動、ストレス管理を徹底し、ぎっくり腰の発症リスクを減らしましょう。また、ぎっくり腰が発症した場合には、早期に適切な治療を受け、再発防止のためのリハビリを行うことが重要です。

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