季節の変わり目は『ぎっくり腰』に要注意です!
2024年11月5日
ぎっくり腰は、突然の腰痛を指す俗称で、正式には「急性腰痛症」と呼ばれます。何気ない動作や日常生活の中で腰に負担がかかり、筋肉や靭帯、関節が炎症を起こすことで発症します。発症時の激しい痛みは、まるで腰が「ぎっくり」と音を立てたかのように感じるため、この名がついています。
ぎっくり腰の主な症状
ぎっくり腰は、急に腰に強い痛みを感じ、動くことが困難になることが特徴です。症状の程度は軽度から重度まで様々で、軽い場合は数日で回復しますが、重症化すると日常生活に大きな支障をきたすことがあります。以下にぎっくり腰の具体的な症状を紹介します。
急な強い痛み
何か重い物を持ち上げた瞬間や、姿勢を変えた瞬間に突然激しい痛みが腰に走ります。
腰の硬直
痛みのために腰の筋肉が硬直し、身体を動かせなくなります。特に立ち上がる、歩く、しゃがむといった動作が難しくなります。
腰から下肢への放散痛
重症の場合、腰の痛みが臀部や太もも、ふくらはぎなどに広がることがあります。これは腰椎に関連する神経が圧迫されたり炎症を起こしたりするためです。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰の原因は、多岐にわたりますが、主に次のような要因が考えられます。
筋肉の疲労
長時間の座り仕事や無理な姿勢を続けることで腰の筋肉に負担がかかり、筋肉が疲労すると炎症が発生しやすくなります。
腰椎や椎間板の損傷
年齢と共に腰椎や椎間板が劣化し、動作の衝撃に対する耐久力が低下することで、突然の負荷が原因でぎっくり腰を発症します。
ストレスや生活習慣の乱れ
精神的なストレスや不規則な生活習慣も、筋肉や神経に影響を与え、腰痛を引き起こす要因になります。
ぎっくり腰の治療法
ぎっくり腰を発症した場合、できるだけ早く適切な治療を行うことが重要です。早期に対処すれば、症状を緩和し、再発を予防することが可能です。主な治療法は次の通りです。
安静と冷却
発症直後は、まず安静にし、患部を冷やすことで炎症を抑えることが重要です。アイスパックを使用し、1回20分程度冷やすことで痛みが軽減します。一般的に24時間~48時間以内に炎症のピークがくるので、発症から2日以内の強い痛みにはアイシングが有効です。
適度な動き
ぎっくり腰を起こしたからといって完全に動かないのではなく、痛みの程度に応じて適度に身体を動かすことが重要です。軽いストレッチやゆっくりとしたウォーキングが推奨されます。安静にし過ぎてしまうとかえって治るまでの期間が掛かってしまうので気を付けましょう。
柔道整復師による手技療法
柔道整復師による手技療法は、筋肉や関節の調整を行い、ぎっくり腰の原因となる姿勢や骨盤の歪みを改善します。骨盤や脊椎の矯正によって、痛みの根本原因を取り除くことができます。
鍼灸療法
鍼を刺すことで血流が促進され、筋肉の緊張や炎症が軽減されます。また、鍼が神経を刺激することで、鎮痛物質が分泌され、痛みを和らげる効果も期待できます。さらに、鍼治療は身体の自然治癒力を高め、回復を促進するため、ぎっくり腰の再発防止にも役立ちます。薬を使わない自然療法として、痛みに即効性がある点も鍼治療の魅力です。
痛みが落ち着いた後のぎっくり腰のケア
柔道整復師は、ぎっくり腰の治療において、非手術的な方法で骨や筋肉の調整を行います。具体的な手技としては、次のようなものがあります。
筋膜リリース
筋肉の緊張を緩和するために、手技療法を用いて深層筋のほぐしやストレッチを行います。これにより、筋肉の柔軟性が改善され、痛みの緩和が期待できます。
骨盤・脊椎の矯正
骨盤や脊椎に歪みがある場合、その歪みを矯正することで、神経圧迫や筋肉の負担を軽減し、腰痛の再発を防ぎます。
自宅でできるぎっくり腰のセルフケア
ぎっくり腰を発症した後、自宅でできるセルフケアを行うことで、回復を早めることができます。適切なケアを続けることで、再発のリスクも軽減できます。
アイシング
発症直後はアイスパックで患部を冷やし、炎症を抑えます。1回20分を目安に、2〜3時間おきに冷やすと効果的です。
ストレッチ
痛みが和らいできたら、軽いストレッチを取り入れると良いでしょう。無理のない範囲で、腰や下肢の筋肉を伸ばすことで、血流が促進され、筋肉の硬直を防ぐことができます。
冷やしても痛みが改善されない場合や、徐々に悪化していく場合は早期にご相談ください。
ぎっくり腰の回復期間と注意点
ぎっくり腰の回復期間は、症状の程度や治療のタイミングによって異なります。軽度の場合は数日で回復することもありますが、重症の場合は数週間かかることもあります。回復を早めるためには、以下のポイントに注意が必要です。
無理をしない
痛みが引いたからといって、すぐに通常の生活に戻るのではなく、無理のない範囲で徐々に活動を増やしていきましょう。
治療を継続する
症状が改善しても、定期的に柔道整復師の施術を受け、筋肉や関節の状態をチェックしてもらうことが大切です。再発予防のために、正しい姿勢や生活習慣の指導を受けることもおすすめです。
鍼灸整骨院の治療で再発防止を
ぎっくり腰は一度発症すると、再発のリスクが高まるため、適切な予防と治療が重要です。柔道整復師による治療は、ぎっくり腰の痛みを和らげるだけでなく、再発防止にも効果的です。骨盤や脊椎の矯正を行い、姿勢を整えることで、長期的な腰痛の予防に繋がります。
まとめ
ぎっくり腰は、突然の激しい痛みに襲われる辛い症状ですが、正しい治療と予防策を講じることで、回復を早め、再発を防ぐことが可能です。柔道整復師による治療を受けることで、痛みの原因を根本から改善し、健康的な生活を取り戻す手助けとなります。日常生活の中での予防策を取り入れつつ、ぎっくり腰が再発しないよう、定期的なケアを心がけましょう。